その処理を行うエクセル(Book)だけでよい場合は、そのエクセル(Book)にマクロを登録するだけでよいのですが、別のエクセル(Book)で使うなどとなると少々面倒です。
そこで、処理をアドインという形式で自作(準備)して使うという方法を紹介します。
手順は大きく分けて2つ。
(1) アドインの準備(作成)
(2) アドインの設定
になります。
まずは「(1) アドインの準備(作成)」から説明します。
ここで作成するマクロは2種類。
ひとつは【リボンにボタンを追加するマクロ】。
もうひとつは【実処理マクロ】になります。
それでは以下より手順を説明していきます。
初めに通常のエクセルを使うように空のBookを開きます。
次に、開いた状態で[alt]+[F11]を押下して「Microsoft Visual Basic」を開きます。
【リボンにボタンを追加するマクロ】はエクセル(Book)を開いた時点で追加できるように「ThisWookbook」に以下のように記述します。(「Thisworkbook」はダブルクリックで開けます。)
※ここではCSVの処理をするプログラムという設定でプログラムを記述していきます。
【リボンにボタンを追加するマクロ】(「Thiswookbook」)
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'エクセル(Book)を開いたときの処理 Private Sub Workbook_Open() MenuBars(xlWorksheet).Menus(7).MenuItems.Add Caption:="csv処理", OnAction:="CsvEdit" End Sub 'エクセル(Book)を閉じたときの処理 Private Sub Workbook_BeforeClose(Cancel As Boolean) On Error Resume Next MenuBars(xlWorksheet).Menus(7).MenuItems("csv処理").Delete End Sub |
【実処理マクロ】はプロジェクト配下に「標準モジュール」を準備して、そこの「Module1」に実装します。
「標準モジュール」は以下のようにVBAProjectを右クリックして「挿入」→「標準モジュール」で追加します。
実際に実装する処理は簡単ではありますが以下とします。
【実処理マクロ】(「標準モジュール」の「Module1」)
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Sub CsvEdit() MsgBox ("処理開始") '=== 以下実処理 ===' End Sub |
ここまででアドインマクロの作成は終了です。
ここで、重要なのがこのファイルを「Excel アドイン」形式で保存する事です。
保存する方法は下記のように「名前を付けて保存」の「ファイル種類」に「Excel アドイン(*.xlam)」を選択して保存します。ここでは「csvdeit.xlam」として保存します。
(保存する場所はどこでも良いのですが、ここでは後で設定するときに便利なのでデフォルトの場所(フォルダ)に保存します。)
以上で、「(1) アドインの準備(作成)」は完了になります。
少々長くなりましたので、今回作成したアドイン(マクロ)の「(2) アドインの設定」の方法については次の記事で紹介します。
[次回記事] エクセルアドインの自作方法(Excel2007)【アドインの設定】 [2/2]